"ADIDAS(アディダス)"の歴史にオマージュを捧げながら、現代的な視点でクラシックモデルを再解釈する、“SPZL(スペツィアル)”。熱心なアディダスのコレクターとして知られる英国人“GARY ASPDEN(ゲイリー・アスプデン)”が監修し、1970〜80年代の古き良き時代感を体現するコレクションは、ファッショニスタやフリークをうならせるアイテムが揃う。
1970年代後半から80年代初頭にかけ、“SPEZIAL”の名を冠したアディダスの“WEIGHTLIFTING SPEZIAL”や“ROCK CLIMBING SPEZIAL”などのシューズは、いくつかの“専門的”スポーツ向けに制作された。その中でも最もよく知られているのが“HANDBALL SPEZIAL(ハンドボール スペツィアル)”。本来はハンドボールという専門スポーツ向けに作られたが、イギリスの若者たちが見た目やデザイン性を気に入って履いていたという背景を持つ。誕生からおよそ半世紀の歴史を刻み、近年では“ADIDAS SPEZIAL”とまで呼ばれるようになった。
90年代後半はイギリス国内では入手困難だったが、ドイツでは定番モデルとして存在。当時はライセンスの関係で国ごとに多様なバージョンが作られており、それらを参考に今回の“HANDBALL CUP SPZL(ハンドボール カップ スペツィアル)”が制作された。まずトウ部分を改良し、トウのオーバーレイの比率(もともと非常に浅い)を変更。さらに1970年代の"HANDBALL SPEZIAL"に加え、80年代のハンドボールシューズのデザイン言語も盛り込んだ“拡張版”を目指した。
さらに“HANDBALL TOP”のオリジナルカラーを踏襲し、履き口を支える“スウープ”状のオーバーレイはコントラストのあるレザーにレッドのパイピングを施し、ホワイトのタンにレッドのブランディング、そしてハニー色のガムソールが“HANDBALL TOP”へのオマージュとなっている。元の”HANDBALL SPEZIAL”が持つブルー/ホワイトのカラーリング(+レッドの差し色)を生かし、アディダスの歴史を代表する名作の一つをアーカイブからさらに発展させた新しいシューズを生み出すことが狙いとなっている。
日本国内では2025年3月27日にアディダス取扱店にて発売予定。価格は19,800円 (税込)。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのTwitterやFacebookなどで報告したい。